Deluge T2

週一ブログ第5回目
担当は修士1年 鍋島がつとめます

今回のテーマは”Deluge T2”について簡単な紹介をします。

Deluge T2とは?
簡単に言うと、TinyOS用のOTAPツールです。
TinyOSとは、センサネットワークでは比較的メジャーなOSです。
OTAP(Over the Air Programming)とは無線を用いて機器の更新等を行う技術のことです。

センサネットワークとOTAP
センサネットワークにおいてOTAPはとても有効な技術です。
センサネットワークを構成するセンサノードは極力回収しないというのが前提です。
なぜなら、ときに数百から数千個になるセンサノードを回収するには、時間と人手が必要だからです。
そのため、配置後にソフトウェアの書き換えを行いたくなったとしても、かなり困難です。。

しかし、OTAPはそれらの問題を解決してくれます。

無線を使うのでセンサノードを回収する必要も再配置する必要もありません。
さらに、インストールにかかる時間もかなり減らせます。
極論を言えば、1人の人間と1台のPCがあればソフトウェアを書き換えられるというわけです。

Deluge T2を使ってみよう
長々なりましたが、Deluge T2の仕様手順について紹介したいと思います。
今回はサンプルプログラムのBlinkを使います
最初に言っておきますが、公式が出してるマニュアルとは少し違います。
あくまで、私の環境でうまくいった手順です。

使用機器

  • Xbow MOTE iris
  • MIB520&USBケーブル
  • PC

環境

  • Ubuntu 12.04, TinyOS2.1.2
  • 環境構築については省略します。[1]を参照ください。

手順

  1. tosbootをコンパイルします
    cd {tinyos}/tos/lib/tosboot
    make iris
  2. basestationをインストールします(Node ID:0とする)
    cd {tinyos}/apps/tests/deluge/Basestation
    make iris install,0 mib520,/dev/ttyUSB0
  3. Blinkをインストールします(Node ID:1とする)
    cd {tinyos}/apps/tests/deluge/Blink
    make iris install,1 mib520,/dev/ttyUSB0
  4. Blink/BlinkC.ncのTimerを500msから1000msに変更してコンパイル
    make iris
  5. Basestation node のSlot 3にBlinkを登録
    tos-deluge serial@/dev/ttyUSB1 :57600 -i 3 build/iris/tos_image.xml
  6. Slot 3のソフトウェアをセンサノードに書き込み
    tos-deluge serial@/dev/ttyUSB1 :57600 -dr 3

LEDが3色点灯したら成功です。赤LEDの点滅間隔が500msから1000msに変更されます。

マニュアルとかを読んだ感じでは、プログラムはネットワーク内のすべてのセンサノードにブロードキャストされるだけのようです。

長々なりましたが今回はこれにて。。。
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[1] http://norbertobarrocablog.wordpress.com/2012/12/19/how-to-install-tinyos-2-1-2-on-ubuntu-12-04/

カテゴリー: センサネットワーク